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「生涯現役をめざして」(154)
歯科口腔外科医長  田中 憲一

平成9年 昭和大学歯学部卒。
平成9年 昭和大学歯学部第一口腔外科入局      
平成13年より蓮田病院歯科口腔外科勤務
 「夜良く眠れない」「息苦しくなって目が覚める」「いびきをかく」「昼間うとうとする」このような自覚症状をお持ちの方の中には睡眠中に気道が閉塞し、呼吸が一時的に止まる病気である閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)が考えられます。内科・耳鼻科・で診察・検査を受け、重度から中等度のOSASと診断をうけた方は、継鼻的持続陽圧呼吸療法(NCPAP:睡眠時マスクを装着し鼻から空気を送り込む装置)による治療を受けます。
 このOSASの歯科的治療法として、マウスピースによる治療法があります。中等度から軽度の方で、痩せているのに無呼吸がある、下アゴが明らかに小さい方が適応となります。下アゴを通常より前方に突出させた位置で上下のアゴを固定するマウスピースを製作します。これはスポーツ時に歯を守るマウスピースと似た形態で、やわらかく、自分で着脱することができます。このマウスピースを睡眠時に上下の歯に装着します。下アゴを前突させることにより気道を広げ、口蓋垂や舌根による気道閉塞をおこりづらくする治療方法です。またこの装置は睡眠時の歯ぎしりやいびきを減らすには非常に有効です。
 マウスピースはNCPAPと比べて、小さく、安価で、歯の型を採れば製作出来る容易さなどのメリットがありますが、歯に支えを求めるため、十分な歯の数や健康な歯肉の状態が必要とされます。装置への慣れ方や効果には個人差も大きく、治療方法の決定や効果の評価には、内科・耳鼻科医と連携をとる必要があります。
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