048-766-8111

外科系

外来担当医

外科

主な診療内容

  • 消化器(肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓)と消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・結腸・虫垂・直腸・肛門)の良性疾患と悪性疾患
  • 乳腺の良性疾患と悪性疾患
  • ヘルニア(鼠径・大腿・閉鎖孔・内・腹壁など)
  • 末梢血管(下肢静脈瘤・シャントなど)
  • 胸部(自然気胸)
  • 体表(粉瘤・脂肪腫など)
  • その他消化器外科・一般外科・血管外科 他

鏡視下手術について

内視鏡と呼ばれる小型カメラを用いて、モニターを見ながら手術を行う「鏡視下手術」を県内でいち早く導入し、現在年間100例を超す実績があります。特に虫垂炎(盲腸)は単孔式腹腔鏡手術(へその中だけを切り、その孔【あな】から手術を行う)により、手術前後の外見上の違いはほとんどわかりません。また鼠径ヘルニア(脱腸)でも術後の違和感が少ないといわれる鏡視下手術を積極的に行っています。

腹腔鏡下胆嚢摘出術件数(H.3〜H25.3):1800件超え

内視鏡検査について

内視鏡検査は、潰瘍、炎症、腫瘍、ポリープなどを発見・診断するために行われ、食道・胃・十二指腸をみる上部内視鏡検査(胃カメラ)と、直腸・大腸・小腸をみる下部内視鏡(大腸カメラ)の二つに大きく分かれます。細い内視鏡の先端に超小型テレビカメラ(CCD)が取り付けられており、影像テレビモニターに映し出され、その部分の大きさや形、色、出血の有無まで直接観察し、確定診断を行えます。

乳腺外科

乳腺外科とは

現在日本女性の乳がん発生率が急激に上昇しています。原因としては高脂肪・高蛋白の欧米化した食事が考えられており、早期発見・治療が重要視されています。当院では乳腺外来を設置し、専門的な治療に当たっています。また乳がんだけではなく乳腺の疾患全てに幅広く対応し、超音波やマンモグラフィをはじめ、各種検査も取り行っております。

主な診療内容

  • 乳腺の良性疾患と悪性疾患

乳腺エコー(超音波)について

乳腺用の超音波診断装置を用い、超音波が腫瘤内部を通過するときに現れる陰影像により、腫瘤(しこり)の有無、腫瘤の良・悪性を調べる検査です。 良性の乳腺症やしこりのようなものから、乳がんまで早期に発見することが出来ます。

マンモグラフィ(乳房X線検査)について

乳房撮影装置を用い、X線照射により腫瘍の有無、大きさや形、石灰化の有無を調べる検査です。主に乳房の触診でしこりや皮膚のひきつれが見つかった時に、良性・悪性を調べるために行います。マンモグラフィでは触診等で発見できない極小の腫瘤も発見できます。

形成外科

形成外科とは

形成外科は体表面の病気(先天異常・あざ・皮膚腫瘍)や、手術や外傷で無くなってしまった組織の再建を行う外科の一分野です。

担当する主な疾患

  • 外傷火傷、熱傷、事故などによる皮膚欠損やひきつれ・傷跡など
  • 手術後の再建(乳房再建・食道再建など)
  • 顔面骨折(顔の骨の治療は整形外科ではなく、形成外科で行います)
  • 先天的・後天的な変形の修復(唇裂・口蓋裂、血管腫や母斑などのあざ、手足や耳などの変形など)
  • その他(巻き爪、ほくろの除去、褥瘡や下腿の難治性潰瘍など)

形成外科と整形外科、
皮膚科との違い

一般的に骨を扱うのが整形外科で、皮膚疾患を扱うのが皮膚科。体表面の変形などを正常に近づけるのが形成外科です。それぞれ診療内容が一部被るため、協力して診察・治療にあたっております。

美容外科との違いについて

美容外科は審美的な観点から容姿を修正するのを目的とし全て自由診療になりますが、形成外科は先天的または後天的(事故などによる外傷や、手術などによる体表面の異常など)な外傷や病気を治すことに主眼をおいているため保険診療の対象です。

手術件数一覧

※1月から12月までの件数になります。
*( ) 内は鏡視下手術

カテゴリ 2022年
メジャー手術 胃切除 2
大腸、直腸切除 75(51)
肝切除 3(3)
胆嚢切除 58(45)
膵切除 2
脾切除 0
食道切除 0
肺切除 0
乳腺切除 29
大血管手術 0
末梢血管手術 0
マイナー手術
※メジャー手術件数を除く
腹壁・ヘルニア 90(42)
胃、十二指腸※1 25(5)
胆嚢、胆道 85(82)
1
0
0
空腸、回腸、盲腸、虫垂、結腸※2 23(13)
直腸 1
肛門、その他周辺 12
その他 その他(皮膚・皮下組織) 130
その他(胸部/乳腺) 0
その他 48
合 計 584(255)

※1 ESDを除く
※2 ポリペクトミーを除く

メジャー手術・マイナー手術の
内訳 

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カテゴリ 対象Kコード
メジャー手術 胃切除 K654-2、K655、
K655-4、K657
K-654-3、K655-2、
K655-5、K657-2
大腸、直腸切除 K714、K716、K717、
K719、K719-5、K740
K654-4、K714-2、
K716-2、K719-2、
K719-3、K719-6、
K726-2、K732-2、
K740-2
肝切除 K692、K694、K695、
K696K692-2、K695-2
胆嚢切除 K671、K672、K675、
K677、K677-2、K671-2、
K672-2、K675-2
膵切除 K700-2、K701、K702、
K703、K704、K700-3、
K702-2
脾切除 K711、K711-2
食道切除
肺切除
乳腺切除 K472~K476-4
大血管手術
末梢血管手術
マイナー手術 腹壁・ヘルニア K629~K645
胃、十二指腸 K646~K668-2
胆嚢、胆道 K669~K689-2
K690~K697-7
K698~K709-6
K710~K711-2
空腸、回腸、盲腸、虫垂、結腸 K712~K736
直腸 K737~K742-2
肛門、その他周辺 K743~K753
その他 その他(皮膚・皮下組織) K000~K022-2
その他(胸部/乳腺)

2021年以前のデータ

内訳を見る
手術科 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
胃(食道・胃ESDを除く) 25(4) 27(1) 16(6) 16(7) 9(2)
腸(大腸ESDを除く) 125(48) 128(71) 125(48) 85(36) 117(62)
肝臓 10(2) 2(0) 1(0) 2(0) 2(0)
胆嚢 83(77) 50(42) 58(48) 57(43) 83(63)
膵臓 3(0) 1(0) 2(0) 1(0) 1(0)
ヘルニア 73(32) 71(36) 56(33) 63(21) 68(43)
その他 285(0) 241(0) 185(3) 190(0) 142(1)
乳腺外科 83 56 26 32 23
血管外科 0 4 0 0 2
形成外科 3 86 104 94 99
総件数 690 666 573(138) 540(107) 546(171)

消化管内視鏡検査件数(2017年1月1日〜2022年12月31日まで)。

上部消化管(食道・胃・十二指腸)
内視鏡検査
2020年 2021年 2022年
総件数 2,285件 2,482件 2,347件
処置無し 1,956件 2,179件 2,089件
生検 259件 224件 186件
ポリペクトミー 0件 0件 0件
内視鏡的粘膜切除術(EMR) 3件 3件 3件
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 7件 4件 8件
止血術 19件 17件 15件
超音波内視鏡検査(EUS) 10件 7件 7件
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 29件 45件 39件
内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL) 1件 1件 0件
食道ステント留置術 1件 2件 0件
胆・膵内視鏡検査 2020年 2021年 2022年
総件数 69件 76件 59件
内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD) 24件 33件 25件
内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST) 24件 32件 23件
内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD) 17件 6件 5件
内視鏡的胆管ドレナージ(ERBD) 4件 3件 3件
胆管ステント留置術 2件 2件 3件
下部消化管(大腸)内視鏡検査 2020年 2021年 2022年
総件数 1,402件 1,147件 1,102件
処置無し 788件 702件 701件
生検 114件 112件 102件
ポリペクトミー 58件 38件 24件
内視鏡的粘膜切除術(EMR) 284件 266件 250件
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 11件 11件 10件
止血術 15件 15件 12件
超音波内視鏡検査(EUS) 0件 1件 1件
大腸ステント留置術 5件 2件 2件

2019年以前のデータ

内訳を見る
上部消化管(食道・胃・十二指腸)
内視鏡検査
2017年 2018年 2019年
肝切除 3,039件 3,016件 2,928件
処置無し 2,500件 2,503件 2,467件
生検 429件 413件 377件
ポリペクトミー 2件 0件 1件
内視鏡的粘膜切除術(EMR) 3件 3件 4件
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 19件 13件 15件
止血術 26件 22件 17件
超音波内視鏡検査(EUS) 19件 14件 18件
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 33件 38件 24件
内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL) 6件 10件 3件
食道ステント留置術 2件 0件 2件
胆・膵内視鏡検査 2017年 2018年 2019年
総件数 112件 59件 64件
内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD) 28件 16件 25件
内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST) 33件 18件 21件
内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD) 37件 18件 12件
内視鏡的胆管ドレナージ(ERBD) 13件 7件 5件
胆管ステント留置術 2件 0件 2件
下部消化管(大腸)内視鏡検査 2017年 2018年 2019年
総件数 1,589件 1,477件 1,477件
処置無し 867件 788件 639件
生検 156件 173件 130件
ポリペクトミー 125件 58件 28件
内視鏡的粘膜切除術(EMR) 399件 426件 375件
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 19件 7件 9件
止血術 17件 19件 21件
超音波内視鏡検査(EUS) 1件 2件 1件
大腸ステント留置術 5件 4件 4件

スタッフ紹介

  • 副院長/部長

    兼子 順

    • 専門分野
      • 一般外科
      • 消化器外科
      • 消化器内視鏡
      • 腹腔鏡手術
    • 略歴・資格
      • 徳島大学卒業
      • 国立大学法人東京医科歯科大学医学部臨床教授
      • 日本外科学会指導医・専門医・終身認定医
      • 日本消化器外科学会終身認定医
      • 日本消化器内視鏡学会指導医・専門医
      • 厚生労働省認定臨床研修医指導医
  • 長谷川 久美

    • 専門分野
      • 一般外科
      • 消化器外科
      • 消化器内視鏡
      • 腹腔鏡手術
      • 乳腺外科
    • 略歴・資格
      • 医学博士
      • 日本外科学会認定指導医・専門医
      • 日本消化器外科学会認定指導医・専門医
      • 日本消化器病学会認定専門医
      • マンモグラフィ読影認定医
      • 日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医
  • 髙角 康志

    • 専門分野 一般外科
    • 略歴・資格
      • 医学博士
      • 東京医科歯科大学卒業
      • 日本外科学会専門医・認定医
  • 早川 朋宏

    • 専門分野
      • 一般外科
      • 消化器外科
    • 略歴・資格
      • 医学博士
      • 日本外科学会外科指導医・専門医
      • 日本消化器外科学会消化器外科指導医・専門医
      • 消化がん外科治療認定医
      • 日本消化器病学会消化器病専門医
      • 日本内視鏡学会消化器内視鏡専門医
      • 日本肝臓学会肝臓専門医
      • 日本がん治療認定機構癌治療認定医
      • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
      • がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン臨床外科学指導者
      • コース修了
      • 認知症サポート医
  • 安藤 正幸

    • 専門分野
    • 略歴・資格
  • 東 靖宏

    • 専門分野 乳腺外科
    • 略歴・資格
      • 元・埼玉県立がんセンター院長
      • 平成24年 瑞宝双光章受章
  • 福場 美千子

    • 専門分野 形成外科
    • 略歴・資格
      • 医学博士
      • 形成外科専門医

理念

「最新の高度医療を地域で」
「解りやすく親切・丁寧な治療」

外科=手術と思われがちですが、消化器内科的な検査・(胃カメラ・大腸カメラ・十二指腸カメラなどの内視鏡検査も含む)診断・治療も広く行っているのが当科の特徴で、大きな医療機関ではなかなかとれない検査予約も、医師が直接予約を行うため比較的早期に検査が可能で、診断から治療までお待たせしません。
また、当科は東京医科歯科大学医学部附属病院の関連病院に属しており、大学病院と同様の症例検討会を毎週開催し、外科医全員で治療方針などを検討しております。
学会・研究会・セミナー等にも積極的に参加しており、論文投稿も行うことで、外科レベルの向上にも努めております。

当院は今後さらなる医療の発展のため、ソフト面の整備の充実をはかり、
当院の設立の原点である「思いやりのあるやさしい医療」と「最新の高度医療」の実現に向けて努力を続けていきます。

急患は、24時間365日
受付しております。

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