健康セミナー 令和2年分

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第290回:『抗癌剤感受性試験』

理事長 前島 顕太郎
(日本医科大学非常勤講師 日本消化器外科学会指導医/専門医 日本消化器内視鏡学会指導医/専門医 日本消化器病学会指導医/専門医 日本消化管学会胃腸科指導医/専門医/認定医 日本外科学会専門医 日本大腸肛門病学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 消化器がん外科治療認定医 日本食道学会食道科認定医 厚生労働省認定臨床研修医指導医)

 新年あけましておめでとうございます。皆様お健やかに新春をお迎えのことと存じます。
 現代では抗癌剤の開発は進み、種類も多くなり、よく効くようになってまいりました。しかしながら癌の種類によっては効果の出にくい疾患もあります。
 一方で抗癌剤感受性試験というものが研究されております。抗癌剤治療の前に、治療を受けられる患者様の癌に効く抗癌剤の種類を判別するという検査で30年ほど前から高度先進医療として行われました。高度先進医療は、確立はされていないが有望な治療法・検査法を提供するため、その先端的な技術部分だけは患者様の実費負担で行われるものです。
 その後、大学病院などで研究が進められ、有用性が報告され2008年には保険適応となりました。しかしながら問題がありました。保険で認められた検査代金は、実際に抗癌剤感受性試験検査にかかる費用の約3分の1しか出なかったのです。このため実際に保険を使って行われることはあまりなく、さらにはこの検査を行っていた検査会社も検査受託を中止してしまいました。
 現在ではごく一部の大学病院で研究が続けられているのみです。私は研究がうまく進み、実臨床で活用されることを願っております。

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