健康セミナー 令和3年分 | 蓮田病院

健康セミナー 令和3年分

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第303回:『耳鳴りはなぜ起こるの?』

 総合診療科 山形 健一

 気にすれば気にするほどしつこく鳴り続ける耳鳴りは本当につらいものです。わが国では300万人以上の患者さんが耳鳴りの苦痛に悩まされています。外耳道に生ずる耳垢や外耳炎、中耳が障害される中耳炎、内耳が障害される加齢性難聴・メニエール病・突発性難聴などにより耳鳴りが発生します。炎症が原因の耳鳴りは治療によって落ち着きますが、内耳が原因の耳鳴りは難治性のことが多いのです。難聴と耳鳴りは密接に関係しています。
 音を聞くために重要な内耳の蝸牛が障害される加齢性難聴や突発性難聴では、蝸牛から脳へ伝わる音の情報量が減ってしまいます。すると脳に過剰な興奮が生じ、耳鳴りとなって現れると考えられています。
 耳鳴り自体は異常なものではなく、誰にでも生じます。そして多くの方は耳鳴りに慣れ、ふとした時に感じる程度に落ち着きますが、その一方で耳鳴りを極端に気にしてしまい、いつも耳鳴りがしているか確認してしまう方もいます。
 そのメカニズムには、不安などの苦痛を感じる脳の部位が関係しているといわれています。耳鳴りに対する怒りの感情が自律神経系を興奮させ、脳は耳鳴りをより大きく感じてしまいます。難聴が原因の耳鳴りに対しては補聴器を装用して音をきちんと脳に届けることで、脳の過剰興奮を抑え、耳鳴りを軽減することができます。耳鳴りに対する不安や怒りの感情から、耳鳴りに対する過剰反応が生じている場合は、この反応をさらに刺激すると考えられている仕事・人間関係などの日常ストレスを改善することが大切です。
 耳鳴りは不眠や不安など生活の質を低下させます。耳鳴りを感じたら、不安や怒りを覚える前に耳鼻科専門医にご相談ください。

第302回:『新型コロナウイルス』

 理事長 前島 顕太郎
(日本医科大学非常勤講師 日本外科学会指導医/専門医 日本消化器外科学会指導医/専門医 日本消化器内視鏡学会指導医/専門医 日本消化器病学会指導医/専門医 日本消化管学会胃腸科指導医/専門医/認定医 日本大腸肛門病学会指導医/専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 消化器がん外科治療認定医 日本食道学会食道科認定医 厚生労働省認定臨床研修医指導医)

 新年あけましておめでとうございます。皆様お健やかに新春をお迎えのことと存じます。
 現在も続いていることと思われますが、昨年といえば「新型コロナウイルス」です。コロナは全世界で広がりを見せ、疾患としての健康被害だけではなく、人々の生活を制限することとなり、経済的被害も甚大であります。
 昨年を見る限り、夏のような高温多湿では流行らないのではないかという淡い期待も外れました。このため今年の冬のインフルエンザ流行期には、発熱患者様が感染症なのか、それ以外なのか、感染症であれば、コロナなのかインフルエンザなのか、またはその他の感染症なのかを見極めることが重要となります。
 今のところコロナの感染力は強いと思われるため、見誤るとたちまち感染が広がることが危惧されます。全世界各地で治療薬、ワクチンの開発が進められていますが、実際安心して安全にかつ有効に使用できるまでは時間がかかると思います。
 それまでは、感染症対策の基本を続けることが肝要です。今一度、確認し行いましょう。
 感染症防止の3つの基本は、①身体的距離の確保(ソーシャルディスタンス)②マスクの着用③手洗い・手指消毒です。

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