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健康セミナー
2015年分

☆は現在在職しておりません。

第241回:多血症

内科 西田 淳二
(内科認定医)

「過ぎたるは及ばざるが如し」という名言があります。赤血球についても同様で、貧血はよく知られた病気ですが、反対の多血症もそれらに劣らず怖い病気です。赤血球が多すぎると血液ドロドロ、血管が詰まりやすくなり、その結果、全身に酸素など重要な物質が巡りにくくなり、思考能力・運動能力などあらゆるパフォーマンスが落ちるし、頭痛・めまい・だるさなど体の不調が起こり、赤ら顔になり、体のかゆみを訴える人もいます。さらに脳梗塞・脳出血・心筋梗塞のリスクが増します。
 なぜ多血症が起こるのかというと、例えば肺の病気では慢性的に酸素の取り込みが足りなくなる結果、酸素を運搬する赤血球を増加させるようにホルモンが働き多血症になります。喫煙やストレスでも多血症になることが知られています。そのように、何か原因があって起こる多血症を二次性多血症と呼んでいますが、従来、多血症の多くは原因がわからず、真性多血症と呼ばれていました。真性多血症は年間人口100万人あたり15人くらい新しく発生します。近年、真性多血症の9割以上に、JAK2という、赤血球を増やす遺伝子が変異していることがわかり、良性腫瘍の一種であることがわかってきました。
 治療は瀉血(しゃけつ)、つまり献血1回分程度の血液を定期的に抜いて、血液中に占める赤血球の体積を45%以下に抑えます。瀉血ができない人や瀉血で症状が改善しない人は内服薬で赤血球を減らすこともあります。簡単な採血ですぐに発見できるので、年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。

第240回:『トイレで出来る健康チェック』

外科 外科 近藤 純由(いと) ☆
(日本外科学会専門医 日本消化器外科学会専門医 日本大腸肛門病学会指導医 日本消化器内視鏡学会専門医)

 普段、便秘や下痢を気にされる方は多いかと思いますが、便の色を毎回確認していますか?便の色をみるだけでもいろいろな病気の診断に役立ちます。
 便は正常な状態では黄色とされていますが、便秘がひどい方では黒ずんで褐色調になります。墨の様に真っ黒であれば、胃や十二指腸からの出血が疑われます。赤い便(いわゆる血便)であれば腸や肛門からの出血が疑われます。白い便であれば黄疸といって肝臓で作られる胆汁の流れが悪くなっている可能性があります。
 黒色便は胃十二指腸潰瘍・逆流性食道炎・胃癌などが原因となります。血液が胃酸で酸化されることで黒色へと変化します。黒色便が続く場合は、早めに内視鏡検査を受けて原因を調べることが大切です。ただし、もともと貧血があって鉄剤の内服をされている方は鉄成分が酸化されて黒い便がでるため、注意が必要です。
 一方、血便が出る方は感染性腸炎・虚血性腸炎・痔・大腸癌などの可能性があり、こちらも早めに内視鏡検査を受けていただくのが大切です。病原性大腸菌やサルモネラなどによる食中毒でも血便が見られるため、注意が必要です。  白色便は肝炎や胆石・腫瘍などが原因となることが多く、こちらは腹部超音波検査や腹部CT検査・腹部MRI検査が有用です。また、冬場にはロタウイルス感染症による白色下痢もみられます。
 いずれの場合も、お早めに近くの医療機関にご相談ください。

第239回:『歯科手術時の麻酔』

歯科口腔外科 田中 憲一

 歯科治療と聞いただけで恐怖心を持たれる患者様も多いのではないでしょうか?まして外科手術が必要と言われたらなおさらのことだと思います。
 骨折や腫瘍の手術などは、全身麻酔下で行われることが多いと思いますが、一般的に歯科小手術時は局所麻酔のみで行われています。しかし、治療中の緊張状態は迷走神経反射や過換気発作の原因になり、循環器疾患や脳血管障害などの既往のあるご高齢の方の場合より重篤な症状を引き起こす事にもなりかねません。安全で確実な手術のためには無痛処置さらには精神的緊張を和らげるための管理が必要になります。
 そのため蓮田病院の歯科では歯科麻酔科医による静脈内鎮静法下での手術を勧めています。  静脈内鎮静法とは薬剤を点滴することにより、意識を消失させない程度に中枢神経を抑制して不安感や恐怖心を取り除き、安静状態をもたらす麻酔方法です。血圧、経皮的動脈血酸素飽和度、心電図などをモニタリングしながらの安全な手術であり、歯科麻酔科医の協力により術前データのチェック・術中の管理をしています。
 例えば、術中に血圧が上昇したり、痛みがある場合は、薬剤を使用しコントロールすることが可能です。そのため術者は手術に集中することができます。患者様は快適な気分になり健忘効果も期待できるため、意識がはっきりする頃には手術が終わっています。アゴの骨の深い部位に横を向いて埋まっている親知らずを抜歯する場合、多数のインプラントを埋入する場合などには非常に有効な方法であり、患者様の苦痛や不安を和らげることが可能です。
 ただし、術後ふらつきによる事故防止や疼痛・感染・食事の管理ため1泊入院することを勧めています。歯科手術を受けることが必要になった場合は、麻酔方法についても担当医とよく相談してください。

第238回:膵癌について

内科 山口 真彦 ☆

 膵癌は発病する人が毎年増えていて、肺癌、胃癌、大腸癌についで死亡する人が多い癌で、見つかって5年生きる人が7%しかいない恐ろしい癌です。とはいえ、治療成績も年々少しずつはよくなっていますが、手術できても5年生き延びる人は未だに20%代と厳しく、手術できないと3年以上生きる人はいません。症状としては腹痛、背部痛、黄疸、糖尿病の悪化などが挙げられますが、他の癌同様、症状が出てからでは手遅れなのが現状です。ではどんな人が罹るのかというと、高齢者、男性に多く、血縁者に膵癌の患者さんがいる人、糖尿病や肥満の人、慢性膵炎を持っている人、タバコを吸う人などが可能性が高いとされています。また、なぜ恐ろしいかというと、見つかった時すでに手術出来ないほど進行していたり、手術出来てもかなり進んだ状態であることが多く早期の段階で見つからないことと、早期の段階、ステージ1で見つかっても手術後5年生きる人が半分しかいない悪性度の高い癌だからです。しかし、ステージ1の中でも1㎝以下の癌なら、手術して5年生きる人が8割ほどに増えます。要するに極めて早期に発見することが膵癌克服への道なのです。そのためにはまず検診ですが、膵臓の検診はCT、超音波などの画像検診です。血縁者に膵癌の人がいたり、喫煙、肥満、糖尿病、慢性膵炎など膵癌の危険因子を二つ以上持つ人は腹部超音波検査を含めた検診を行い、出来れば腹部CT検査も行っていただいて膵癌の早期発見に努めることが現段階での膵癌克服の第一歩と思われます。

第237回:要介護になる原因と関係が深い歯の疾患

歯科口腔外科 秋月 弘道
(日本口腔外科学会指導医 日本口腔外科 学会専門医)

 介護が必要になる原因に転倒が関係する割合が高く、愛知県における調査では、健康な65歳以上の方で、過去1年の間に転倒経験のない1763名のなかで、その3年後に再度、過去1年間に2回以上転倒を経験したかどうかを調査したところ、歯が20本以上あるか、もしくは20本以下でも義歯を使用している方々と、歯が20本以下で、義歯を使用していない方々を比較したところ、歯が少なく義歯を使用していない方々では転倒する割合が2倍以上高くなっていました。
 歯の喪失によって噛み合わせが悪くなると、身体の重心が不安定になりバランス機能が悪くなり転倒のリスクが高くなると考えられます。また、噛むことによる脳への刺激が低下すると、能の認知能力の退行性変化が起こり、認知症になりやすくなる可能性があると考えられます。
 さらに、咀嚼能力の低下によって噛みづらい生野菜などを避けるようになり、それらの摂取が減って栄養不足が起こることが予想されます。ビタミンなどの栄養不足は認知症を発症する要因であることが知られています。さらに転倒や認知症のほかに介護が必要になる原因には脳血管疾患、心疾患、糖尿病などがありますが、これらの疾患は、いずれも歯周病との関連性が深く、歯周病はこれらの疾患の増悪因子であるといわれています。これらの歯の健康との関連が考えられるものを合計すると、実に要介護になる原因の53%が歯に関係するとされています。
 今後、超高齢社会が到来する日本にとって歯の健康が健康長寿に不可欠であること理解していただき歯の健康を保っていただきたいと思います。

第236回:『ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療』

総合診療科 濱田 節雄
(指導医・専門医:日本消化器内視鏡学会 日本消化器病学会 日本大腸肛門病学会 指導医・認定登録医・認定医:日本外科学会 日本消化器外科学会 ピロリ菌感染症認定医:日本ヘリコバクター学会)

 ピロリ菌に感染していると胃がんや胃・十二指腸潰瘍になりやすいとされています。2013年の時点で我が国においてヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ)菌に感染している人はおよそ3500万人、現在60歳以上の方の感染率は50%以上とされています。
 ピロリ菌の感染の有無を調べる検査には内視鏡で胃粘膜の組織をとる方法、採血する方法、吐き出された息を調べる方法、検便する方法等があります。バリウムや内視鏡検査で胃・十二指腸潰瘍と診断された方に加えて、2013年から内視鏡検査で胃炎と診断された方にもこれらの検査と除菌に健康保検がきくようになりましたので、ぜひ検査をお勧めします。
 ピロリ菌に対する除菌治療は2種類の殺菌作用のある抗生物質と胃酸分泌を0にする薬の組み合わせで1週間連続で服用します(1次除菌)。この服用で70%程度の人が除菌できます。1次除菌で除菌できなかった場合、別の抗生物質に変えて2次除菌を行い、これで90%程度の人が除菌されます。除菌の副作用で最も多いのは2種類の抗生物質使用のための下痢で、約10〜30%の頻度で生じますが整腸剤を併用投与し予防可能です。除菌成功後、胃がんの発生率は低下し、胃・十二指腸潰瘍は殆ど再発しなくなります。しかし胃がんを完全に予防する事はできません。そのため除菌が成功した後も、がんの早期発見のため定期的な胃の内視鏡やバリウム検査は必要です。

第235回:『スギ花粉症が治る!?―舌下減感作療法について―』

耳鼻咽喉科 合津 和央 ☆
(日本耳鼻咽喉科学会専門医)

 昨年10月から健康保険適応となった治療法です。
 具体的には少量のスギ花粉エキスを毎日舌の下にたらし2分間口に含みその後吐き出します。スギ花粉エキスの量を徐々に増やしていき、体をスギ花粉に慣らしていき、アレルギーの症状を根本的に治していく治療法です。
 従来の内服薬や点鼻薬は薬が体内にある間だけ一時的に症状を抑えているだけの対症療法なのに対し、減感作療法は唯一花粉症の根治が期待できる治療法です。治験の段階では有効率70%という数字が出ています。昔から注射による減感作療法はありましたが、これだと注射の痛みと通院回数が非常に多くなる欠点がありました。舌下投与だと痛みはなく毎日の治療は自宅でできます。
 治療には最低毎月1回の通院が必要で、十分な効果を期待するのであれば最低3年続ける事が望ましいとされています。花粉が飛散しない時期に治療を始める事が推奨されていますので、今からが始め時です。なかなか根気がいる治療法ではありますが、根治療法ですので重症のスギ花粉症でお悩みの方は挑戦する価値はあります。ただし、
①スギ花粉以外が原因のアレルギーの症状は治りません。
②副作用として口の粘膜が腫れることがありますし、ショックで血圧低下などの重篤な副作用が出現する可能性もあります。③口腔内に傷のある方や重症喘息の方はこの治療が受けられません。
など、いろいろ制約があります。まずはお近くの耳鼻咽喉科で相談してみてはいかがでしょう。

第234回:『乳がんについて』

外科 長谷川 久美
(日本外科学会専門医/指導医 日本消化器外科学会専門医/指導医 日本消化器病学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医)

 乳がんは、女性がかかるがんのトップで、そのあと胃、結腸、子宮、肺が続きます。
 他のがんは高齢者になるほどかかりやすいいわゆる老人病なのに対し、乳がんは40代という、より若い世代に最も多く見られます。一方乳がんの死亡率は5位と低く、いわば治りやすいがんといえます。
 乳がんの診断は、視触診、マンモグラフィ、エコーと三つの検査が中心です。そこで何か異常があれば、一部の細胞または組織を採取してがんかどうか判定します。
 以前は乳がんの治療といえば、時に筋肉もふくめて大きく乳房を摘出していましたが、最近はなるべく乳房の形を残す温存手術が主流となっています。またそれぞれのがんの進行具合、ホルモン依存度などの性質などにより、手術だけでなく放射線、抗がん剤、ホルモン治療を組み合わせたオーダーメイド(またはテーラーメード)治療が行われています。
 とはいえ、乳がんを治療する上で一番大事なのは早期発見です。まったく転移の心配のない早期である「非浸潤がん」は、その半分が検診で見つかります。日本ではまだまだ検診の受診率が欧米に比べて低く、早期発見のためみなさまにはぜひ検診を受けていただきたいものです。また当院では月曜と木曜に乳腺外来を行っております。ぜひ気楽にご相談ください。

第233回:『手足のしびれの話』

整形外科 寺山 恭史
(東京女子医大整形外科学教室助教 日本整形外科学会認定整形外科専門医 日本手外科学会認定手外科専門医)

 日常生活において、手足のしびれを自覚することは多いでしょう。しびれは多くの原因により起こります。正座の後のしびれは足の血流障害による末梢神経の一時的な障害によるものです。肘の内側をぶつけると、そこを通っている尺骨神経の障害により手の小指がしびれます。そういったしびれは一時的な障害であり、病的とは言えないでしょう。
 しかし、朝起きると手がしびれているけれど、そのうち消えてしまうとか、手作業をしていると手がしびれるので、手を休めて手を振るとよくなる、などといった症状は、病気によるしびれの可能性があります。例えば手根管症候群という病気は、手首の靭帯により神経が圧迫をうけて障害される病気です。この病気は約4%の人がかかると言われています。病状の悪化に伴い、しびれの頻度や程度が増し、持続時間が長くなり、さらに放っておくと指の動きが悪くなり、治療をしても指の運動麻痺や感覚の障害が治らなくなってしまうこともあります。
 その他、しびれを生じる病気には、脳梗塞などの頭の病気、脊椎神経や末梢神経の圧迫、糖尿病や血流障害、神経そのものの病気などがあり、その種類により脳神経外科、整形外科、内科、神経内科などで診療しています。しびれの範囲は診断に非常に重要ですが、病院での診察の時にはしびれが治まっていることもあります。しびれを感じたときには、しびれの範囲や状況を忘れずにメモしておくと診断がより確実になるでしょう。

第232回:「意識下鎮静法」による優しい内視鏡検査と多岐にわたる治療法

外科 兼子 順
 (東京医科歯科大学医学部臨床教授 日本外科学会認定専門医 日本消化器外科学会認定医 日本消化器内視鏡学会専門医 厚労省認定臨床研修指導医)

 一般的に「内視鏡検査は辛い検査だ」と敬遠される方も少なくありません。いい診断・いい治療を行っても検査を受けていただかなくては意味がありません。
 当院では開設以来27年にわたり「意識下鎮静法」による比較的楽に内視鏡検査を受けられる方法を採用し、検査を安全に施行し継続している実績があります。「意識下鎮静法」とは、鎮静剤や鎮痛剤を用いて楽に安全に内視鏡検査を受けていただく方法です。実際とても楽に出来たということで、近隣のみならず他都県からのリピーター患者様も大勢いらっしゃいます。
 当院の消化器内視鏡検査の特徴は、外科全員が検査に携わっている点です。内視鏡治療(粘膜切除・粘膜下層剥離術・ステント留置・総胆管結石採石など)から腹腔鏡手術や開腹手術に至るまで、患者様にとって治療の選択肢が広がり、かつ短期間での治療法連携が可能となることから、より侵襲の少ない治療や入院期間の短縮などのメリットがあります。
 当院では、最新の内視鏡装置や器具を用いて診断・治療を行うとともに、医師を中心に職員が積極的に学会で発表や研修を行っており、患者様に安全安心で最新の医療をご提供できるように日々精進しております。

第231回: 生涯おいしくたべたいね!

総合診療科 山形 健一
 (日本外科学会専門医/指導医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本消化器外科学会認定医 日本癌学会会員)

 食事をおいしくいただくことは、日常生活における大きな楽しみの一つです。しかしわが国は超高齢化社会を迎え、高齢者の味覚障害が増加しています。また食文化の変化から、若年層・中年層でも味覚に関する様々な問題が生じています。
 味覚障害の原因は多種多様ですが、日常診療で最も多いのは、味を受容する感覚器である味蕾(みらい)の障害によるものです。味蕾は舌の奥や側部に密集しており、舌の先端にも点在しています。味蕾は数十個からなる味細胞集団で、通常、約10日に1回入れ替わります。
 亜鉛欠乏は味細胞の入れ替わりを延長させ、新生を妨げることが知られています。亜鉛は非常に多彩な生理作用をもつ必須微量元素ですが、味覚障害の治療として亜鉛内服療法が有効であることは広く知られています。亜鉛欠乏の多くは食事内容が原因であり、食品添加物の多いスナック類などは、亜鉛を体内から排出してしまう働きがあります。アルコールも亜鉛を低下させる原因になります。ただし味覚障害すなわち亜鉛欠乏ではありませんので、味覚の異常が続くような場合は、医療機関での血清亜鉛値の測定をお勧めします。
 また65歳以上の味覚障害の原因第1位は薬剤性と考えられていますが、原因薬剤を特定することが難しいため、高齢者では治療期間が長くなることもあります。また心因性や原因不明の味覚障害が少なからず存在することも事実です。
 大事なことは、味覚の異常が続く場合は、年のせいなどと安易にあきらめず、医療機関を受診することです。統計上3人に一人は亜鉛内服治療が有効です。おいしくたべて生涯現役!

第230回: 新年のごあいさつ

理事長 前島 静顕 ☆
(東京医科歯科大学大学院臨床教授 埼玉医科大学外部講師 日本外科学会認定指導医 日本消化器外科学会認定医)

 新年明けましておめでとうございます。今年は羊年です。干支の由来をみますと「群れをなす羊は家族の安泰と平和な暮らし」を意味していると言われています。昨年も数多くの出来事がありましたが今回は、先月(12月)に実施されました、衆議院選挙にまつわる事と日本が直面している少子高齢化について、お話をしたいと思います。
 12月14日に行われた衆院選は結果として、自民・公明党の圧勝で過半数を超える326議席となりました。これにより、安倍政権は長期任期に向け足場を固めつつ「アベノミクス」継続をすると共に、憲法改正にも意欲を示しているようです。
 さて、その結果を導き出した我々国民の投票率は、戦後最低だった2012年の59.32%を7ポイント程下回る52.43%、埼玉県の投票率は51.97%となりました。今後、少子高齢化の進行が騒がれている中で選挙にも大きな影響が出ると考えられています。人口減少社会にならない為には出生率を2.11人以上に保たなければならない所、現在一人の女性が生涯に産む子どもの数は全国で1.43人、埼玉県では1.33人という統計が出ています。少子化により社会保障費を負担する若者の減少に伴い、有権者数の増加、その有権者の高齢化目線の政治政策といった、若者にとって生きていくには辛い世の中になると想像されています。安倍政権の第2幕として少子化問題解決の糸口が見つかり、若者が希望の持てる国となる事を期待しつつ、本年も地域の皆様がご健勝でご多幸でありますよう祈念致します。

当院は今後さらなる医療の発展のため、ソフト面の整備の充実をはかり、
当院の設立の原点である「思いやりのあるやさしい医療」と「最新の高度医療」の実現に向けて努力を続けていきます。

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