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健康セミナー
2024年分

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第339回:『がんゲノム治療』

総合診療科 山形 健一

 以前、私がこのセミナーで取り上げたことのある女優アンジェリーナ・ジョリーさんの遺伝性乳がんについて、まだご記憶の方もいらっしゃるでしょうか。

 遺伝性乳がん卵巣がんや、大腸がん子宮体がんが家系内に多く発生するリンチ症候群と呼ばれるものがあります。リンチ症候群は、比較的若い年齢で大腸がんや子宮体がんを発症し、胃、胆のう、すい臓、小腸、脳などの腫瘍が本人や家族に重複して発症する特徴があります。

 リンチ症候群の検査にはまずMSI検査があります。これは手術や内視鏡検査の際に切除したがん組織を使い、MSI検査で陽性であった場合、リンチ症候群確定診断のための遺伝子検査を行います。

 近年のがん治療では多数の遺伝子変化を同時に調べて遺伝子の異常を明らかにし、一人一人の体質やがんの特徴に合わせて治療法を選択する『がんゲノム治療』が積極的に行われています。

 ゲノムとはDNAの文字列に表された遺伝情報のことで、ヒトゲノム約30億個の中に約2万3000個の遺伝子が含まれています。この遺伝子に異常が起こると様々な病気の原因となるのです。

 もちろん一般のがんのほとんどが親から遺伝しているわけではなく、遺伝に関係のないがんも数多く存在しています。ただ遺伝性腫瘍の患者さんに対し、最近では非常に効果のある分子標的薬が開発されてきています。

 詳しい情報をお知りになりたい方は主治医の先生にご確認ください。アンジーるより生むがやすし。

第338回:『笑う門には福来る』

理事長 山﨑 彩野

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様お健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 2020年より苦戦してきたコロナも昨年より5類へと移行し、久しぶりの賑やかなお正月になった事と存じます。マスク生活が定着し口を隠す生活が長く続いた事で、口を動かす頻度が減ってしまったのではないでしょうか。口には様々な役割があり、「呼吸をする」「食事をする」「会話をする」「表情をつくる」など、どれも生きていく上で重要です。
 楽しいお正月には「食事をする」機会も多いかと思います。食事の際、口は複雑な動きが連動しています。食べ物を認識する、咀嚼する、飲み込みやすい形にする、舌により送り込む、この一連の流れを促す際に、力を発揮してくれるのが、口腔周囲筋と舌と唾液になります。
 口の中には無数の唾液腺があり、口の中を刺激すると、唾液がたくさん出てきます。唾液で口が潤うと、味覚も感じやすくなり、口の中の汚れも溜まりにくくなります。食べ物の消化にも役立ちます。
 では、どうやって刺激をするのがよいでしょうか。口腔周囲のマッサージや舌の運動はとても効果的です。日常的に行うなら、よく噛むこと、いろいろな食感の食事をすること、また、会話をすること、歌うこと、そして笑顔になること。楽しいと感じることを続ける事は、口から始まり全身にもよい効果が期待できます。
 笑う門には福来るの幸多き1年になりますよう、地域の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

当院は今後さらなる医療の発展のため、ソフト面の整備の充実をはかり、
当院の設立の原点である「思いやりのあるやさしい医療」と「最新の高度医療」の実現に向けて努力を続けていきます。

急患は、24時間365日
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