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経管栄養について

  • 2024.09.24

内科 丸野 要

 経管栄養とは、なんらかの疾患で口から食事を摂ることが難しい場合や、嚥下機能が低下して誤嚥の危険性が高い場合、認知症により食事摂取を拒否する場合に栄養を補給するために行われる方法です。チューブを通して、胃や腸に直接栄養剤を注入します。消化管機能が保たれている場合にはすべて適応があります。経管栄養の経路には、鼻からチューブを挿入して胃や腸に栄養剤を注入する経鼻経管栄養、胃瘻・腸瘻など腹部に手術で小さな穴を開け、そこからチューブを挿入して栄養剤を注入する経瘻孔法、栄養剤を注入するときだけチューブを飲み込んで先端を食道まで通し、食事が終わればチューブを抜く間歇的口腔食道経管栄養法があります。胃瘻は内視鏡的に造設することができますが、腸瘻は腹腔鏡による手術か小さな開腹手術が必要になります。経鼻経管栄養は手技が簡易なので最も多用され、次に内視鏡的に造設できる胃瘻、手術が必要になる腸瘻の順になります。間歇的口腔食道経管栄養法は、患者さんが注入のたびごとに自分でチューブを嚥下しなければならないので、嘔吐反射を誘発したり気管内に誤嚥する危険があり、あまり用いられていません。経管栄養で注入する栄養剤は、中心静脈栄養や末梢静脈栄養で注入する点滴製剤と比べて、遙かに多量のカロリーと多くの栄養素を注入することができます。口から食事が食べられなくなった患者さんでも、経管栄養により栄養補給が可能となり生存することができるようになります。

当院は今後さらなる医療の発展のため、ソフト面の整備の充実をはかり、
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